Japan Straw Bale House Association:地球にやさしい わらの家
各地のストローベイルハウス 
その5

新潟県長岡市 シャワー室の脱衣小屋
Loadbearing System(壁式工法)
ストローベイル工事時期 2002年10月〜11月

JSBHAの4回目のワークショップに参加した長岡造形大学、環境デザイン学科の竹内沙織さんが、卒業研究としてストローベイルの小屋を作りました。その作品は学内の優秀作品に選ばれました。
JSBHAに届いたメールを掲載し、その製作プロセスを紹介します。
◆建物サイズ 直径5m、高さ3.5m
◆使用したベイルの数   111個
◆工事期間   約2ヶ月
@2002年8月27日
こんにちは、竹内です。
やっと卒業研究でストローベイルハウスを実際に作る目途がつきました。ワークショップが終わってから、なんだかんだ、気づいたら夏休み。展示作品としてストローベイルで何か作ろうと、計画を進めていました。そのための藁材料の提供をエコファーム新潟という自然環境活動をしている団体にお願いしたところ、実際に作って欲しいと言う依頼を受けました。エコファーム新潟の施設内に、今年の夏に作られたシャワー室に隣接して脱衣所を作る事になりました。とても見晴らしの良いところで、長岡中の街が見渡せる素敵な場所です。わからないことも多々多々あり、メールさせて頂くことになると思いますのがよろしくお願いします。早速で申し訳ありませんが、ベイル1個作るのにどれくらいの藁が必要なのでしょうか?実際にベイラーを使わないで作ることになると思うので、どれくらいの量の藁を圧縮したらいいのかわかりません。一度カビてしまった藁は使えないのでしょうか?まだ、どういう形にするのかまったく決まっていませんが、実際に作れる機会に恵まれ、利用される建物になるということで今はうきうきしています。ちょっとプレッシャーもありますが・・・。この卒研で多くの人にストローベイルを知ってもらえたら・・・と思っています。長い文になってしまいましたがこれからもよろしくお願いします。
(竹内沙織)
A2002年10月1日
10月に入ってしまいました。しかも今台風接近中で藁が心配です。あれからいろいろ作業を進めて、米の収穫にあわせて刈り込んだ稲を束ねて乾燥させました。なんとか晴れが続いてくれて藁になり先々週運び込みました。ストローベイルでつくるデザインも決まりあと大きな問題はベイル。ベイラーがないのでなんとか人力でと思って実験してみましたが、藁は圧縮できませんでした。困って、馬上さんに相談しようと思っていたのですが、牧場で働いていた方に話が出来て、聞いてみたら、なんとベイラーを持っていて、今日貸して頂けることになりました。5年前に一度試験的に動かして以来、物置にしまってあったのでホコリをかぶっており、タイヤもパンクしていましたがなんとか修理すれば使えそうです。早速トラクターで現場に持ってきましたが、ベイラーのあった物置から現場まで100メートルと離れていませんでした。ベイラーを初めてみて感動しました。一番ネックだった藁ブロックづくりがなんとかできそうでうれしいです。でも今度は藁が足りないみたいで問題は山積みですが今月末にはつくる予定です。
以上現在の進行状況でした。
(竹内沙織)
B2002年10月4日
今日、物置の片隅に長い間置かれていたベイラーをグリーニングし、動かすことに成功しました。早速、集めた藁をベイラーに放り込んで実験してみました。ワークショップで使ったベイルの様にうまくきれいな形にはならないものの、なんとかベイルになりました。いびつな(藁がぴょんぴょん出ています。)ベイルでも大丈夫でしょうか?
人力で圧縮するのとは大違いでした。今日はベイルが14個できました。まだまだです。新潟は他の県に比べて稲刈りが早いため、足りない分の藁が手に入るか心配だったのですが、何とか手に入りそうで、ホッとしています。
(竹内沙織)
C2002年10月28日
今日こっちは霰が降りました。もう寒いです。
先週やっとベイルを積み上げ、固定し終わりました。本当にこれで構造的にもつのか心配ですが・・・。やっと土壁塗りに入るのですが、長岡はずっと天気が悪くて土壁を塗るには最悪のコンディション。問題続出です。今週はいよいよ土壁塗りをする予定です。まだ屋根が出来ていないんですが・・・。11月中には完成させなければなので焦っています。
(竹内沙織)
D2002年11月13日
こんにちは。
あれから長岡は雨、雷、みぞれ、霰、雪、強風、に見舞われる毎日で1週間に1日しか晴れません。この前、その貴重な晴れの日に友達を誘って土壁を塗りました。土ははじめ購入しようかと地元の業者の方に粘土を少し分けていただいて塗ってみましたが、土を買うのも相当お金がかかると言うことで、長野のワークショップと同様に現場の土を使いました。その場で掘っては踏んでこねて、と汗かきかき。長靴を思い切って脱いで素足で試みましたがあまりの冷たさに体が固まってしまいました。人手不足で1日では終わりませんでしたがなんとか3日間で下塗りは完成しました。塗った後、土壁に詳しい方に聞いたところいい土だったみたいでホッとしました。
今は屋根を作っています。と言っても晴れないので学校の木工房にこもって屋根の材料を切ったりしているんですが・・・。エコファームにはいろんな材料になりそうなものが転がっていて助かります。今日なんとか材料を用意できました。後は晴れを待って屋根を葺きます。次の晴れは(予報では曇りなんですが)日曜で本当に晴れることを願っています。そして、土壁はまだ完全に乾いてはないのですが来週仕上げ塗りをします。本当だったら3回に分けてじっくり時間を置いて塗りたかったのですが・・・。荒壁に消石灰を混ぜて塗ることにしました。完成予定が大幅にずれ込んでしまいましたがなんとか来週末の完成を目途に天気に負けないでがんばります。
ちょっと気になることがあるんですが、土壁を塗って2週間たつのですが最近塗ったはずの壁に親指大の穴が開いてそれが藁ブロックまで続いているようで、その穴が2箇所ほどあり、一応粘土で埋めてはみたんですがモグラか何かいそうで気になっています。自然素材と言うことでそういうこともあるんでしょうか?気のせいであることを祈っています。
来年のSBH計画すごく興味があります&面白そう。私も今作っていてますますSBHの虜になってしまいました。是非スタッフとして参加してみたいです。よろしくお願いします。
(竹内沙織)
E2002年11月24日
予定よりもはるかに遅れてしまいましたが、今月22日にやっと小屋が完成しました。パチパチ。。。。
これも一緒に手伝ってくれた仲間達のおかげです。感謝感謝でいっぱいです。
内は真っ暗でまるで穴蔵(洞窟)の中にいるみたいです。名付けて「藁蔵」。 是非一度機会がありましたら見に来てください。
(竹内沙織)